コンパイラ エラーと警告(メッセージ)

エラーメッセージに加えて、コンパイラは様々なタイプの警告メッセージを提供してくれます。エラーと警告の違いは何でしょうか? どのようなタイプの出力を参照すればいいのでしょうか?

致命的なシンタッスク(構文)エラーに加えて、ほとんどのC++コンパイラは、様々な種類の警告メッセージも出力してくれます。エラーメッセージは、「セミコロンがない」などの明白なプログラムミスであるものに関して出力が行われます。警告メッセージは、理論的には正確だが疑わしい箇所を指摘してくれます。プログラマは、それを修正するかどうか選択できます。

また、警告メッセージは、非効率なコンストラクトもしくは古い機能を使用している場合などに出力されます。一般的に、警告メッセージは選別すればいいのです。標準C++に準拠していれば、紛らわしい警告メッセージは出力されることはないはずです。

コンパイラの標準エラー出力を使ってみたい場合もあるかもしれませんが、どのような選別ができるかは、コンパイラのドキュメントを見て確かめる必要があります。多くのコンパイラは、それが大きな問題になる前の紛らわしいエラー部分にスポットを当ててくれるような優れた機能があります。コンパイラのエラー出力について理解することは、時間と労力をかける価値はあります。

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