コメントフォーム・リストのカスタマイズ

コメント投稿部分は、基本的にはどのテーマでも同じフォームを出力してテーマのstyle.cssで外観を変えています。コメントフォーム欄をカスタマイズするには、プラグインもしくはフックを用いてカスタマイズを行います。

目次(コメントフォーム)

  1. 「ウェブサイト」フィールドを除外する
  2. コメントフォーム部分を変更する
  3. コメントフォーム内の注意書きを変更する

目次 (コメントリスト)

  1. 管理画面から設定できる項目
  2. コメント投稿者にリンクを付与しない
  3. 自動リンクを無効化する
  4. コメントの投稿日付・時間を削除

コメントフォームのカスタマイズ

「名前」「メールアドレス」「ウェブサイト」フィールドを除外する

コメントフォームには、デフォルトでは"名前(Name)"、"メールアドレス(Email)"、"ウェブサイト(Website)"が用意されています。

"ウェブサイト"にurlを入れて投稿された場合はコメント投稿者の"名前"にそのURLがリンクされます。
それぞれ非表示にする項目を選んで実装して下さい。

// functions.php(子テーマ)に追加
// オリジナル comment_form in wp-includes/comment-template.php
function my_comment_form_fields( $fields){
    unset( $fields['author']);  // 「名前」を非表示にする場合
    unset( $fields['email']);   // 「メールアドレス」を非表示にする場合
    unset( $fields['url']);     // 「ウェブサイト」を非表示にする場合
    return $fields;
}
add_filter( 'comment_form_default_fields', 'my_comment_form_fields');

「ウェブサイト」フィールドを除外するプラグイン
Disable/Hide Comment URL

コメントフォーム部分を変更する

「名前」「メールアドレス」「ウェブサイト」フィールド

変更する場合は、fucntions.php(子テーマ)で以下のように定義してauthor、email、urlの内容を書き換えます。例としてラベルを削除してプレースホルダーを入れてみます。

// functions.php(子テーマ)に追加
// オリジナル comment_form in wp-includes/comment-template.php
add_filter( 'comment_form_default_fields', 'my_comment_form_default_fields');
function my_comment_form_default_fields($fields){
    $commenter = wp_get_current_commenter();
    $req = get_option( 'require_name_email' );           // 「名前」「メールアドレス」必須オプション
    $aria_req = ( $req ? " aria-required='true'" : '' ); // aria-required='trueの付与有無

    $fields =  array(
        // 名前
        'author' => '<p class="comment-form-author">' . '<input id="author" name="author" type="text" placeholder="' . __( 'Name' ) . '" value="' . esc_attr( $commenter['comment_author'] ) . '" size="30"' . $aria_req . ' />' . ( $req ? '<span class="required">*</span>' : '' ) . '</p>',
        // メールアドレス
        'email'  => '<p class="comment-form-email">' . '<input id="email" name="email" type="text" placeholder="' . __( 'Email' ) . '" value="' . esc_attr(  $commenter['comment_author_email'] ) . '" size="30"' . $aria_req . ' />' . ( $req ? '<span class="required">*</span>' : '' ) . '</p>',
        // URL(ウェブサイト)
        'url'    => '<p class="comment-form-url">' . '<input id="url" name="url" type="text" placeholder="' . __( 'Website' ) . '"value="' . esc_attr( $commenter['comment_author_url'] ) . '" size="30" /></p>',
    );
    return $fields;
}

「コメント」フィールド

変更する場合は、fucntions.php(子テーマ)で以下のように定義してcomment_fieldの内容を書き換えます。例としてラベルを削除してプレースホルダーを入れてみます。

// functions.php(子テーマ)に追加
// オリジナル comment_form in wp-includes/comment-template.php
add_filter( "comment_form_defaults", "my_comment_form_defaults");
function my_comment_form_defaults($defaults){
//  'comment_field'        => '<p class="comment-form-comment"><label for="comment">' . _x( 'Comment', 'noun' ) . '</label><textarea id="comment" name="comment" cols="45" rows="8" aria-required="true"></textarea></p>',
    $defaults['comment_field'] = '<p class="comment-form-comment"><textarea id="comment" name="comment" cols="45" rows="8" aria-required="true" placeholder="' . _x( 'Comment', 'noun' ) . '"></textarea></p>';
    return $defaults;
}

コメントフォーム内の注意書きを削除・変更する

「次のHTML タグと属性が使えます: ~」を削除

コメントフォーム下に表示される注意書きみたいなもの("form-allowed-tags")を非表示にします。
Webマスターツールの「コンテンツ キーワード」で”cite”とか”title”などのキーワードがなぜか上位にきたりします。この部分に1記事2つも3つも付くからでは と思い、消しました。CSSで消す方法もあるのですが、それだとインデックスに拾われてしまうので完全に削除することにします。

// 子テーマのfucntions.phpに追加して下さい。
add_filter( "comment_form_defaults", "my_comment_notes_after");
function my_comment_notes_after( $defaults){
    $defaults['comment_notes_after'] = '';
    return $defaults;
}

CSSで削除する

/* 子テーマのstyle.phpに追加して下さい。*/
#respond .form-allowed-tags {
    display: none;
}

「コメントを残す」を削除

"コメントを残す" 削除・文言を変更する方法

「メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です」を削除

// 子テーマのfucntions.phpに追加して下さい。
// オリジナル comment_form in wp-includes/comment-template.php
add_filter( "comment_form_defaults", "my_comment_notes_before");
function my_comment_notes_before( $defaults){
    $defaults['comment_notes_before'] = '';
    return $defaults;
}

文言を変更する場合は、$defaults['title_reply']に対象の文章を入れて下さい。

.comment-notes {
    display: none;
}

コメントリストのカスタマイズ

管理画面から設定できる項目

管理画面の「設定」→「ディスカッション」へとすすみ以下の設定を行うことができます。

他のコメント設定

    スレッド表示

    "コメントをxx階層までのスレッド (入れ子) 形式にする"
    コメントに対して「返信」リンクから投稿された場合は、1つのディスカッションとしてスレッド表示されます。

    ページネーション

    "1ページあたりxxx件のコメントを含む複数ページに分割し、xxxのページをデフォルトで表示する"
    設定によりコメント表示のページネーションをしてくれます。

    コメントの表示順

    "xxxコメントを各ページのトップに表示する"
    承認されたコメントの表示順を設定します。"古い"→昇順もしくは"新しい"→降順に表示

コメント投稿者にリンクを付与しない

以下のプラグインでは、「ウェブサイト」フィールドは除外しません(入力してもらう)が、「名前」にリンクが付与されません。
Disable comment author links

自動リンクを無効化する

コメント内にURLがあると自動的にリンクが生成されます。その機能を無効化します。

remove_filter( 'comment_text', 'make_clickable', 9);

コメントの投稿日付・時間を消す

コメントの投稿日と投稿時間を消します。

// 子テーマのfunctions.phpに追加
add_filter( 'get_comment_date', '__return_false', 10, 2);  // 日付を非表示
add_filter( 'get_comment_time', '__return_false', 10, 2);  // 時間を非表示


その他、コメント表示部分に関わるカスタマイズ

「編集(Edit)」リンクの非表示方法

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

投稿記事から「(ログイン)ユーザー名」がバレるのを防ぐ

ここ最近、アカウント乗っ取りやセキュリティ事故関連のニュースが相次いでいますが、WordPressで制作されたサイトも標的に会っているようです。一般的な手法としては「ブルートフォースアタック」という手

no image

「固定ページ」ウィジェット カスタマイズ

「固定ページ」ウィジェットは、そのままではありますが、固定ページの一覧をウィジェットに表示してくれます。 カスタマイズは、管理画面よりいくつかできるようです。 目次 特定の(固定)ページ

Twenty Twelve "Open Sans"の使用を止

「Twenty Twelve」では、"スペシャルフォント"ということで「Open sans」を特別にロードしているようです。今のところ使うつもりがないのでリンクしないようにしました(必要になれば戻せば

開発やテストに便利なプラグイン

開発やカスタマイズに使えそうなプラグインを集めてみました。 テーマのカスタマイズには、使用中のテンプレートファイルなどを表示してくれると便利ですね。個人的には、テーマ開発の際に、実行しているSQ

jQueryをCDNから読み込む

WordPressではデフォルトでjQueryライブラリが同梱されています。この記事では、それをやめて、CDNから読み込み、使用する方法を解説します。 WordPress 3.6 3.9 4.0

Twenty Twelve 投稿者情報を表示/非表示に

TwentyTwelveでは、投稿ページごとに投稿者の情報を掲載することができます。他のテーマでも同様だと思います。こんな感じです。ここでは、掲載と削除の方法について記載します。 表示方法 「

no image

Pocketボタンの設置

日本のブログでは、4大SNS(Twitter, はてな, Facebook, Google+)に加えて最近では、Pocket(以前は、Read it later)もよく見かけますよね。追加してみました

no image

テーマ ブックマーク 2014

有料 技術系・ガジェットサイトテーマ 30 Blog & Magazine Style WordPress Themes for Tech & Gadget Sites

Twenty Twelve "コメントをどうぞ"を消す

今回は「Twenty Twelve」で標準で投稿タイトル下に出力されるリンク"コメントをどうぞ"|"Leave a reply"を非表示にする方法を。(コメントやピンバックが1件の場合は"1件のフィー

Twenty Fourteen 「投稿者」を非表示

TwentyFourteenでは、シングルページやアーカイブページにそれぞれ「投稿者」が表示されます。投稿者を非表示にさせる方法を投稿してみます。表示させる場合は、以下を参考に表示名などを変更してみて

Comment

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

    PAGE TOP ↑