ハッシュ関数の選択とハッシュ化処理

CakePHPでは、ログイン時にはpasswordを自動的にハッシュ化して認証を行ってくれますが、そのパスワードを登録する際は、明示的にハッシュ化する必要があります。

ハッシュ関数の選択

ハッシュ関数はデフォルトではSHA-1が使用されます。変更する場合は、Security::setHash($hash)を使用して(AppController.php内で)定義することができます。
ソース:/lib/Cake/Utility/Security.php

// /app/Controller/AppController.php
public function beforeFilter(){
    Security::setHash( 'sha256');
}

各ハッシュ関数でハッシュ化した際の長さになります。(length固定なのでvarcharよりcharを指定したほうが処理コストが少なくなるでしょう。)
以下がCakePHPで用意されているハッシュ方式ですが、その他PHPで使える関数をそのまま設定すればよさそうです。(要確認)

タイムリーにこのような記事がありました。デフォルトのsha1からは変更しておいたほうがいいかもしれません。
“日本の標準暗号”が10年ぶり大改定、国産暗号削減よりもRC4とSHA-1の監理ポスト入りが影響大

一方、より問題が大きい暗号方式もある。「運用監視暗号リスト」に回された暗号方式だ。このリストは「推奨すべき状態ではなくなった暗号技術のうち、互換性維持のために継続利用を容認するもののリスト」。いわば監理ポストという位置付けだ。ストリーム暗号の128-bit RC4とハッシュ関数の「SHA-1」などが、このリストに回されている。

ハッシュ化

テキストのハッシュ化はSecurity::hash($string, $type = NULL, $salt = false)を使用して下さい。
ソース:/lib/Cake/Utility/Security.php

$password = Security::hash( $plain, 'sha512', true);
// $password = $this->Auth->password( $plain);
  • $string - ハッシュ化対象のテキスト
  • $type - 使用するハッシュ関数
  • $salt - trueに設定した場合、(/Config/Core.php)Security.saltに$stringを付与してハッシュ化を行います。

また、$this->Auth->passwordでも同様のことが行えます。この場合は、上のsetHashで設定したハッシュ関数を使用して($salt=trueで)、ハッシュ化されます。(Security::hashを呼び出しているだけ)
ソース:/lib/Cake/Controller/Component/AuthComponent.php

public static function password( $password) {
    return Security::hash( $password, null, true);
}
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

RSSフィードの取得

コンロトーラ public function getrssfeed() { try { $newsItems = $this->Rss->read( 'http://

バリデーション前後に処理を追加できる「beforeValidate」「afterValidate」

CakePHPでは、「beforeValidate」「afterValidate」というバリデーション処理の前後で追加の処理を実装できるコールバック関数が用意されています。 beforeVali

Cookieログイン

今回は、ログイン画面でよくみかけるクッキーログインの機能を使ってみます。 CakePHPには、Cookieコンポーネントがあります。(PHPのsetcookieメソッドのラッパー)メソッドはwr

Blowfishを使用してハッシュ化する

使用方法 Blowfishを採用してハッシュ化を行う場合、Securityクラスのhashメソッドを呼び出します。第2引数に'blowfish'を指定し、第3引数を指定しないもしくはfalseにしま

(メール・URL・電話・郵便・IP) データ バリデーション

今回は、プロフィール情報に使用されるデータに絞ったバリデーションルールです。 バリデーションルール 以下の5つのバリデーションルールがコアに用意されています。 email メールアドレス

DebugKitを導入

定番のブログチュートリアルをこなして、定番のDebugKitを導入してみました。 2.3からはCakePHPインストール直後に以下のように導入を推奨するような警告メッセージが表示されるようになりまし

複数ファイルアップロードフォーム

CakePHP 2.0からはHTML5が標準でサポートとなり、複数ファイルアップロードのためのフォーム記述が容易になりました。 View (ビュー) 配列 Array (

CSS/JSをひとまとめにして軽量化するプラグイン「Minify plugin for CakePHP」

「Minify plugin for CakePHP」は、インクルードするCSSもしくはJSファイルをひとまとめにしてキャッシュ化してくれるプラグインです。 導入 ダウンロード・解凍し

ログインに追加の条件を付与する「scope」

ユーザ登録では、仮登録処理(status=1)から送付したメール内のリンクをクリックしてもらい本登録(status=0)を行ってもらう実装をしました。仮登録の状態ではログインできないように実装するには

ログローテーション

CakePHP 2.xではbootstrap.php内にあらかじめアプリケーションログの設定が書かれています。2.xで日付ごとにログファイルが切り替わるよう設定してみました。 日ごとにログを切り替え

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

    PAGE TOP ↑