ハッシュ関数の選択とハッシュ化処理
![](http://kwski.net/blog/wp-content/uploads/2013/05/cakephp-604x270.png)
CakePHPでは、ログイン時にはpasswordを自動的にハッシュ化して認証を行ってくれますが、そのパスワードを登録する際は、明示的にハッシュ化する必要があります。
ハッシュ関数の選択
ハッシュ関数はデフォルトではSHA-1が使用されます。変更する場合は、Security::setHash($hash)を使用して(AppController.php内で)定義することができます。
ソース:/lib/Cake/Utility/Security.php
// /app/Controller/AppController.php public function beforeFilter(){ Security::setHash( 'sha256'); }
各ハッシュ関数でハッシュ化した際の長さになります。(length固定なのでvarcharよりcharを指定したほうが処理コストが少なくなるでしょう。)
以下がCakePHPで用意されているハッシュ方式ですが、その他PHPで使える関数をそのまま設定すればよさそうです。(要確認)
- sha1 - 40(バイト)
- md5 - 40(バイト)
- sha256 - 64(バイト)
- sha512 - 128(バイト)
- blowfish - 60(バイト) → Blowfishを使用してハッシュ化する
タイムリーにこのような記事がありました。デフォルトのsha1からは変更しておいたほうがいいかもしれません。
“日本の標準暗号”が10年ぶり大改定、国産暗号削減よりもRC4とSHA-1の監理ポスト入りが影響大
一方、より問題が大きい暗号方式もある。「運用監視暗号リスト」に回された暗号方式だ。このリストは「推奨すべき状態ではなくなった暗号技術のうち、互換性維持のために継続利用を容認するもののリスト」。いわば監理ポストという位置付けだ。ストリーム暗号の128-bit RC4とハッシュ関数の「SHA-1」などが、このリストに回されている。
ハッシュ化
テキストのハッシュ化はSecurity::hash($string, $type = NULL, $salt = false)を使用して下さい。
ソース:/lib/Cake/Utility/Security.php
$password = Security::hash( $plain, 'sha512', true); // $password = $this->Auth->password( $plain);
- $string - ハッシュ化対象のテキスト
- $type - 使用するハッシュ関数
- $salt - trueに設定した場合、(/Config/Core.php)Security.saltに$stringを付与してハッシュ化を行います。
また、$this->Auth->passwordでも同様のことが行えます。この場合は、上のsetHashで設定したハッシュ関数を使用して($salt=trueで)、ハッシュ化されます。(Security::hashを呼び出しているだけ)
ソース:/lib/Cake/Controller/Component/AuthComponent.php
public static function password( $password) { return Security::hash( $password, null, true); }
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