独自のバリデーションルールを作成
CakePHPで組み込みバリデーションルールをつくる方法は、正規表現を定義する方法と独自メソッドを定義する方法の2つがあるようです。
参考 Custom Validation Rules
正規表現を使用
'rule'に正規表現を直書きしてもいいようです。
正規表現はスラッシュで囲まれている必要があります。最後にiを付与すると大文字・小文字を区別しなくなります。
ここでは、「文字と数字のみで3文字以上となる値を入力」というバリデーション
public $validate = array(
'code' => array(
'rule' => '/^[a-z0-9]{3,}$/i',
'message' => 'Only letters and integers, min 3 characters',
'allowEmpty' => true
),
);
「custom」ルールを使用
コアにも「custom」というルールが用意されています。
正規表現と同じです。実際の使用方法は、プロフィール系データ バリデーション
バリデーションメソッドを作成
メソッドを作成してバリデーションを行うこともできます。注意点としては、メソッドに渡されるバリデーション対象の$checkにはフォームから渡されるデータ全てが連想配列で渡される点です。
class User extends AppModel {
public $validate = array(
'promotion_code' => array(
'rule' => array( 'limitDuplicates', 25),
'message' => 'This code has been used too many times.'
)
);
public function limitDuplicates( $check, $limit) {
// $check will have value: array( 'promotion_code' => 'some-value')
// $limit will have value: 25
$existing_promo_count = $this->find( 'count', array(
'conditions' => $check,
'recursive' => -1
));
return $existing_promo_count < $limit;
}
}
メソッドは各モデル内に定義することができますし、
広く使用する場合は、app_model.php内に定義すればどこでも使用可能になります。(app/app_model.php)
「UserDefined」ルールを使用
実際に使うか微妙ですが、UserDefinedを使用して他のモデルに定義したメソッドを参照することも可能です。
userDefined(mixed $check, object $object, string $method, array $args = null)
public $validate = array(
'xxx' => array(
'rule' => array( 'UserDefined', 'OtherModel', 'Method', 'args'),
'message' => 'xxx error',
'allowEmpty' => true
),
);
つくってみたルールです。
緯度・経度 (degree形式)
var $validate = array(
'latlng' => array(
'rule' => '/^-?([0-8]?[0-9]|90)\.[0-9]{1,6},-?((1?[0-7]?|[0-9]?)[0-9]|180)\.[0-9]{1,6}$/',
'message' => 'invalid latitude and longitude.',
),
);
カンマ区切りで緯度経度が表現されているか。(竹島であれば、37.243004,131.864469)
緯度:-90.000000 ~ 90.000000 / 経度: -180.000000 ~ 180.000000
(ミリ秒形式<北緯~ 東経~>などには非対応)
関連記事
-
-
ユーザ登録(仮登録・メール・本登録)
以前1.3版で投稿した「ユーザ登録」処理の2.x版を作成しました。フローは同じで以下のようにします。 1. メールアドレス・パスワードでユーザ登録 2. この時点では仮登録として、本登録用のU
-
-
数値系バリデーション
CakePHP 2になっていくつか数値用バリデーションルールが追加されています。 数値用 (コア)バリデーション decimal - 十進数であること numeric - 数値であること
-
-
ハッシュ関数の選択とハッシュ化処理
CakePHPでは、ログイン時にはpasswordを自動的にハッシュ化して認証を行ってくれますが、そのパスワードを登録する際は、明示的にハッシュ化する必要があります。 ハッシュ関数の選択 ハッ
-
-
Markdown Plugin
「Markdown CakePHP Plugin」は、MarkDown書式をレンダリングしてくれるビューヘルパーです。MarkDownについて勉強しているうちに出会ったので試し打ちです。 ダウンロー
-
-
HttpSocketを使用してリクエスト送信
CakePHPには、Webサービスへのリクエスト送信のためのHttpSocketクラスが用意されています。 HttpSocket get HTTP GETリクエストを発行します。デモ H
-
-
アップロードファイルのバリデーションルール
CakePHP 2.2や2.3になってファイルアップロードに対するルールがコアバリデーションに追加されているようで、まとめてみました。 コアバリデーション 関連しそうなルールは以下の4つの
-
-
FullCalendarを使用してカレンダーアプリケーション
カレンダーアプリケーションを作成するため、カレンダー表示できるプラグインを探索して出会ったFullcalendarを試してみました。シンプルに使用できる上に、オプションがかなり豊富です。ダウンロード
-
-
recursive設定によるfind()性能改善
CakePHPでは、モデルにアソシエーションを設定している場合、recursive(=>joinする階層)はデフォルトで0に設定されています。「recursiveゼロ」の意味するところとは、「1跨ぎま
-
-
バリデーション前後に処理を追加できる「beforeValidate」「afterValidate」
CakePHPでは、「beforeValidate」「afterValidate」というバリデーション処理の前後で追加の処理を実装できるコールバック関数が用意されています。 beforeVali
-
-
バリデーションエラーメッセージの取得
CakePHP 2.xになってバリデーションエラー時に返却されるメッセージのデータ形式が変更になったようです。1.3系では、ひとつのフィールドに対して返却されるメッセージは一つのルールのみですが、2.

