hasOne アソシエーション

hasOneアソシエーションはテーブル間で1つのレコードに対して他のテーブルに紐付くレコードが1つの場合にjoinする場合に使用します。

CakePHPのドキュメントにならってUserモデルとProfileモデルで例を。
本来ならば、テーブルに外部キーを設定し、整合性を担保させると思いますが、hasOneを使用するのに必須ではありません。

usersテーブル

CREATE TABLE IF NOT EXISTS `users` (
  `id` INT UNSIGNED NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  `username` VARCHAR(255) NOT NULL,
  `password` CHAR(128) NULL,
  `status` TINYINT NULL,
  `created` DATETIME NULL,
  `modified` DATETIME NULL,
  PRIMARY KEY (`id`),
  UNIQUE INDEX `username_UNIQUE` (`username` ASC))
ENGINE = InnoDB

profilesテーブル

CREATE TABLE IF NOT EXISTS `lab`.`profiles` (
  `id` INT UNSIGNED NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  `user_id` INT UNSIGNED NOT NULL,
  `first_name` VARCHAR(64) NULL,
  `last_name` VARCHAR(64) NULL,
  `bio` TEXT NULL,
  `created` DATETIME NULL,
  `modified` DATETIME NULL,
  PRIMARY KEY (`id`))
ENGINE = InnoDB

Userモデル

// app/Model/User.php
    public $hasOne = array(
        'Profile' => array(
//          'className' => 'Profile',
//          'foreignKey' => 'User_id',
//          'conditions' => array( 'Profile.status' => '1'),
//          'fields' => 
//          'order' => 'Profile.created DESC',
//          'dependent' => true
        )
    );

className hasOne先のモデル名
conditions JOINする条件
fields 取得するカラム
order 並べ替え
dependent trueの場合、親(User)側レコードが削除された場合に子(Profile)も削除される。(これは別記事にて)

実行SQL

SELECT `User`.`id`, `User`.`username`, `User`.`password`, `User`.`status`, `User`.`created`, `User`.`modified`, `Profile`.`id`, `Profile`.`user_id`, `Profile`.`first_name`, `Profile`.`last_name`, `Profile`.`bio`, `Profile`.`created`, `Profile`.`modified` 
FROM `users` AS `User` 
LEFT JOIN `profiles` AS `Profile` 
ON (`Profile`.`user_id` = `User`.`id`)  WHERE 1 = 1

レコード数増に伴う性能改善

レコード数が増えていくと、joinするのに時間がかかっていきますので、インデックスを張って下さい。
4000行のhasOne(Left Join)でDB/Cake両方のキャッシュをOFF
インデックスなしの場合→平均13秒ほど
インデックスありの場合→50ミリ秒ほど
(って、秒数はマシンスペックによります。)

MySQLでの外部キーとインデックスの作成はこちらを参考にして下さい。hasOneの場合はuniqueオプションを使用して下さい。
外部キー(foreign key)を作成するとインデックスもついてくる | MySQL

hasOneアソシエーション:/lib/Cake/Model/Model.php
Models > Associations > hasOne
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

Blowfishを使用してハッシュ化する

使用方法 Blowfishを採用してハッシュ化を行う場合、Securityクラスのhashメソッドを呼び出します。第2引数に'blowfish'を指定し、第3引数を指定しないもしくはfalseにしま

複数ファイルアップロードフォーム

CakePHP 2.0からはHTML5が標準でサポートとなり、複数ファイルアップロードのためのフォーム記述が容易になりました。 View (ビュー) 配列 Array (

FullCalendarを使用してカレンダーアプリケーション

カレンダーアプリケーションを作成するため、カレンダー表示できるプラグインを探索して出会ったFullcalendarを試してみました。シンプルに使用できる上に、オプションがかなり豊富です。ダウンロード

no image

HttpSocketを使用してリクエスト送信

CakePHPには、Webサービスへのリクエスト送信のためのHttpSocketクラスが用意されています。 HttpSocket get HTTP GETリクエストを発行します。デモ H

(メール・URL・電話・郵便・IP) データ バリデーション

今回は、プロフィール情報に使用されるデータに絞ったバリデーションルールです。 バリデーションルール 以下の5つのバリデーションルールがコアに用意されています。 email メールアドレス

バリデーション前後に処理を追加できる「beforeValidate」「afterValidate」

CakePHPでは、「beforeValidate」「afterValidate」というバリデーション処理の前後で追加の処理を実装できるコールバック関数が用意されています。 beforeVali

バリデーションエラーメッセージの取得

CakePHP 2.xになってバリデーションエラー時に返却されるメッセージのデータ形式が変更になったようです。1.3系では、ひとつのフィールドに対して返却されるメッセージは一つのルールのみですが、2.

checkボックスを実装

selectボックスに引き続いてcheckボックスの実装方法をおさらいしてみます。 コードは、CakePHP 2と1.3両方で実装可能です。デモ モデルは、こちらも以下 CREATE TA

ユーザ登録(仮登録・メール・本登録)

以前1.3版で投稿した「ユーザ登録」処理の2.x版を作成しました。フローは同じで以下のようにします。 1. メールアドレス・パスワードでユーザ登録 2. この時点では仮登録として、本登録用のU

パス定数と変更方法やURLの取得

CakePHPは基本的にはディレクトリそのまま配置することで構築が可能ではありますが、設定パスを変更することでセキュリティに考慮した構成にすることや運用性をもたせたものにすることが可能になります。

Comment

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

    PAGE TOP ↑