CakeEmailでメール送信(@gmail)
CakePHP 2になって追加されたクラスCakeEmailがシンプルに使えます。これを使用してメール送信を行う処理を実装してみました。
CakeEmailクラスの読み込み
/app/Config/bootstrap.php(全体的に使用する場合)もしくは各々の(使用する)コントロールに定義します。
App::uses( 'CakeEmail', 'Network/Email');
CakeEmailの設定
database.phpと同様、/app/Config下に設定ファイルが用意されています(email.php.default)ので、email.phpにリネームして下さい。そこに使用するメールサーバの設定を行います。以下はGmailからの送信設定を追加しています。
// /app/Config/email.php
class EmailConfig {
public $default = array(
....
);
// Gmailを例
public $gmail = array(
'host' => 'ssl://smtp.gmail.com',
'port' => 465,
'username' => 'username@gmail.com', // ユーザ名
'password' => 'password', // パスワード
'transport' => 'Smtp',
'tls' => true
);
// さくらインターネットを例
public $sakura = array(
'host' => '______.sakura.ne.jp', // 初期ドメイン
'port' => 587,
'username' => 'username@______.sakura.ne.jp', // ユーザ名:
// 初期ドメインのメールアドレスもしくは、独自ドメインのメールアドレス
'password' => 'password', // メールパスワード
'transport' => 'Smtp',
);
}
送信処理(メール本文ベタ書き)
newでインスタンス化する際にそこで使用する設定を引数で渡します。('gmail')
$email = new CakeEmail( 'gmail'); // インスタンス化
$email->from( array( 'sender@domain.com' => 'Sender')); // 送信元
$email->to( 'reciever@domain.com'); // 送信先
$email->subject( 'メールタイトル'); // メールタイトル
$email->send( 'メール本文'); // メール送信
送信処理(メール本文をテンプレート化)
$email = new CakeEmail( 'gmail'); // インスタンス化
$email->from( array( 'sender@domain.com' => 'Sender')); // 送信元
$email->to( 'reciever@domain.com'); // 送信先
$email->subject( 'メールタイトル'); // メールタイトル
$email->emailFormat( 'text'); // フォーマット
$email->template( 'templete'); // テンプレートファイル
$email->viewVars( compact( 'var1', 'var2')); // テンプレートに渡す変数
$email->send(); // メール送信
- emailFormat
'html'もしくは'text'を選択します。
また、'both'と設定しtemplateをhtml・textと用意しておくとマルチパートメールを送信することも可能です。 - template
使用するテンプレートファイルを指定。emailFormatが
htmlの場合 => /app/View/Emails/html下
textの場合 => /app/View/Emails/text下
に、.ctpで配置 - viewVars
テンプレートに渡す変数を必要なだけcompactして、$var1などでアクセス
「This email was sent ~」
テンプレートを使用した際にメール本文末尾に付けられる"This email was sent using the CakePHP Framework, http://cakephp.org"を消すのは、/app/View/Layouts/Emails/text/default.ctp (もしくは、/app/View/Layouts/Emails/html/default.ctp)から
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CakePHPは基本的にはディレクトリそのまま配置することで構築が可能ではありますが、設定パスを変更することでセキュリティに考慮した構成にすることや運用性をもたせたものにすることが可能になります。



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