(メール・URL・電話・郵便・IP) データ バリデーション
今回は、プロフィール情報に使用されるデータに絞ったバリデーションルールです。
バリデーションルール
以下の5つのバリデーションルールがコアに用意されています。
- email メールアドレス
- url URL
- postal 郵便番号
- phone 電話番号
- ip IPアドレス
email (メールアドレス)
email(string $check, boolean $deep = false, string $regex = null)
第2引数$deepがtrueの場合、getmxrrもしくはcheckdnsrrもしくはgethostbynamelを使用してドメインの有無まで検証してくれます。第3引数$regexに正規表現を使用してドメインを限定してくれます。
public $validate = array(
'mailaddress' => array(
'rule' => array( 'email'),
// 'rule' => array( 'email', true), // ドメイン有無を検証
// 'rule' => array( 'email', true, '\gmail.com\'), // gmail.comのみ許可
'message' => 'メールアドレスを入力して下さい。',
'allowEmpty' => true // 空白許可
),
);
url (URL)
url(string $check, boolean $strict = false)
http(s), ftp(s), file, news, gopherをサポート。第2引数$strict がtrueの場合、http://などプロトコルまで求めます。
public $validate = array(
'website' => array(
// プロトコルまで必要なし
'rule' => array( 'url'), // kwski.net
// プロトコルまで必要
// 'rule' => array( 'url', true), // http://kwski.net
'message' => 'URLを入力して下さい。',
'allowEmpty' => true
),
);
postal (郵便番号)
アメリカ(us)、カナダ(ca)、イギリス(uk)、イタリア(it)、ドイツ(de)、ベルギー(be)の郵便番号のフォーマットが用意されているだけなので、日本版につくってみましょう。正規表現が使用できるcustomルールを使用します。
public $validate = array(
'postal' => array(
// ハイフン必須
'rule' => array( 'custom', '/^[0-9]{3}-[0-9]{4}$/'),
// ハイフンがあってもなくてもいい
// 'rule' => array( 'custom', '/^[0-9]{3}[\s-]?[0-9]{4}$/'),
'message' => 'postal error',
'allowEmpty' => true
),);
CakePHP Localized pluginを参考にさせてもらいました。こちらのプラグインをインストールすれば、日本用の郵便番号のルールが使用できます。
phone (電話番号)
アメリカの電話番号フォーマットを検証 になるので、こちらも日本用にcustomを使用してつくってみましょう。電話番号は、様々なパターンがあると思うので、正規表現内の数字を変えつつ調整してもらったほうがいいと思います。
下の例では、
0xxx-xxxx-yyyy (xの個数は可変)
になります。
public $validate = array(
'phone' => array(
// ハイフン必須
'rule' => array( 'custom', '/^(0\d{1,4}-\d{1,4}-\d{4})$/'),
// ハイフンがあってもなくてもいい
// 'rule' => array( 'custom', '/^(0\d{1,4}[\s-]?\d{1,4}[\s-]?\d{4})$/'),
'message' => 'phone error',
'allowEmpty' => true
),
);
こちらもCakePHP Localized pluginに日本版が用意されています。
ip (IPアドレス)
ip(string $check, string $type = 'both')
第2引数$typeで、両方、IPv4のみ、IPv6のみを制限できます。
public $validate = array(
'defaulgateway' => array(
'rule' => array( 'ip', 'both'), // 両方OK
// 'rule' => array( 'ip', 'IPv4'), // IPv4のみOK
// 'rule' => array( 'ip', 'IPv6'), // IPv6のみOK
'message' => 'IPアドレスを入力して下さい。',
'allowEmpty' => true
),
);
関連記事
-
-
日付・時間のバリデーション
日付や時刻に関するバリデーションは以下のルールがビルトインされています。 date 日付 time 時刻 datetime 日時 (m:「月」を数字表記 / M:「月」を英語表記)
-
-
Syslogログエンジン
2.4から「Syslog」ログクラスが追加され、簡単にSyslogを使用できるようになりました。 CakePHP側の設定はbootstrap.php内のCakeLogコンフィグのengineを'Sy
-
-
数値系バリデーション
CakePHP 2になっていくつか数値用バリデーションルールが追加されています。 数値用 (コア)バリデーション decimal - 十進数であること numeric - 数値であること
-
-
ログインに追加の条件を付与する「scope」
ユーザ登録では、仮登録処理(status=1)から送付したメール内のリンクをクリックしてもらい本登録(status=0)を行ってもらう実装をしました。仮登録の状態ではログインできないように実装するには
-
-
CSS/JSをひとまとめにして軽量化するプラグイン「Minify plugin for CakePHP」
「Minify plugin for CakePHP」は、インクルードするCSSもしくはJSファイルをひとまとめにしてキャッシュ化してくれるプラグインです。 導入 ダウンロード・解凍し
-
-
checkボックスを実装
selectボックスに引き続いてcheckボックスの実装方法をおさらいしてみます。 コードは、CakePHP 2と1.3両方で実装可能です。デモ モデルは、こちらも以下 CREATE TA
-
-
Js/Cssファイルの読み込みや出力する方法
CakePHPのHTMLヘルパーにはjsファイルやcssファイルを読み込むためのメソッドが用意されています。ファイルを読み込むのに加えて、出力先を複数指定できるようになっています。 また、インライン
-
-
テーブルからランダムにデータを取り出す(find)
CakePHPでテーブルから特定件数のレコードをランダムに取得するには以下のように指定するとできます。 $this->data = $this->Bulkdata->find( 'all',
-
-
radioボタンを実装
Radioボタンの実装は、セレクトボックスとほぼ同じです。 個人的にはラジオボタンをすすんで使用することは少ないのですが、2択くらいの選択肢であれば非常に便利ですよね。 今回は、その実装方法 デモ
-
-
CakePHP インストール時エラーの対処
CakePHPインストール時に出くわすであろうエラーの原因と対処方法についてまとめてみました。前提として、WebサーバはApache、データベースはMySQLとしています。 Timezone未設


Comment
(メール・URL・電話・郵便・IP) データ バリデーション https://t.co/j3uyNVyypi
CakePHP 2.x | (メール・URL・電話・郵便・IP) データ バリデーション http://t.co/VOcYi6lxWL